みなさんのご家庭で、子どもたちはどれくらいの時間、ゲームをしたり、YouTubeを観ていますか?
- 子どもがゲームをし過ぎて困っている
- ゲームの時間を約束しても守れない
- ゲームやYouTubeとどのように付き合っていけばいいかわからない
こんなお悩みを抱えているご家庭も多いのではないでしょうか?
我が家は、児童精神科医佐々木正美さんの考え方をベースにゲームやYouTubeと付き合うようになり、やめられなくて泣いたり、癇癪を起こすといった問題行動はなくなりました。
今日は、児童精神科医佐々木正美さんの著書から小学生のゲームやYouTubeとの付き合い方を考えていきたいと思います。
子どものゲーム平均時間
キッズ@niftyの調査レポート「ゲームについて」によると、1日のゲーム時間は「30分〜1時間」と「1〜2時間」がそれぞれ28%で半数以上を占めています。
また、「2〜3時間」と「4時間以上」がそれぞれ12%以上となっていました。
ゲームを与えるべきかどうかについて
我が家の子供たちももれなくゲームやYouTubeが大好きですが、長時間した後は必ず兄弟喧嘩になります。
ゲームやYouTube自体が問題というよりも、やめられなくて、生活や勉強に影響が出てしまうことが問題だと思っています。
児童精神科医として有名な佐々木正美さんの著書「はじまりは愛着から」に「子どもに与えるもの、与えないもの」の例としてゲーム機が記載されています。
本当にたくさんの問題のあるご家庭の子供や保護者にお会いしてきた佐々木正美さんだからこそ書いてある内容に説得力があります。
小学生のゲームの時間をどうするかを考えるにあたって、非常に参考になりましたので、ご紹介します。
佐々木正美さんとは?
1935年生まれの児童精神科医で、臨床医としての活動に加え、地域の親子との学び合いにも力を注いだ方です。また、長年にわたり自閉症の人とその家族を支援する療育法の実践と普及に努められ、2017年6月に永眠されました。育児、障害児療育に関する著書を多数残されています。
佐々木正美さんは、著書の中で、以下の通り記載されています。
ものだけでは満たされない心
子どもがゲーム機を強く求めたら、私は買い与えてやるのがいいと思います。しかし、ゲームばかりに没頭してしまうとしたら、その原因に思いを向けてやってほしいと思います。
子どもの要求というのは個人差があっても、ある一定の容量があるようで、ある一定のところまで満たしてあげれば別の要求は出てこないようです。
子どもがゲーム機のような「もの」で要求する時は、心の要求が満たされていないのかもしれません。
たとえ「もの」を買い与えることがあっても、できるだけ限度をわきまえて、そして、「もの」で子どもの要求を満たすことはできるだけ減らそうという気持ちも大切だと思います。
私の経験では、ゲームに長時間のめりこみすぎる子どもの場合、たいてい、家庭の中で会話が不足しています。まるで会話が皆無と言ってもいいほどの家庭もあります。
「ゲームばかりしていないで、もっと他のことをするように」という話をする前に、家族の自然な会話を増やしていくように心がけることが大切です。
夕食の時などは最適な時間です。また、そういう会話を心がけることで、話の延長として、「ゲームはもっと控えるように」といった親の要求が伝えやすくなるのです。
(はじまりは愛着から一部抜粋)
また、「子どもに買い与える「もの」を減らした分だけ、どこかで心を満たしてあげようと考えないと、「もの」の要求は減りません。ですから、「もの」以外での要求は、できるかぎり満たしてあげるようにしましょう。」ともおっしゃっています。
では、どうやって、心の要求を満たせばいいかというと、佐々木正美さんは、食事で満たしてあげることをお勧めされています。
「子どもが望むメニューを、手をかけ心をこめて、できるだけしばしば食卓に出すことは、日々心がけることができるうえに、親の愛情が具体的に、効果的に伝わる方法です」とおっしゃっています。
佐々木正美さんの著書を読んでからは、我が家でも夕飯のメニューを決めるときに子どもたちに食べたいものを聞いたり、買い物する際に買ってほしいおやつがあるか聞くようにしています。
子どもが食べたいというのは、だいたい簡単なメニューです。
しかもメインさえ、子どもの好きなものにしておけば、嬉しそうにしてくれます。
我が家はホットクックを導入してからは、カレーやシチューといった子供たちのリクエストにはますます応えてあげられるようになりました!
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我が家の小学生の平日のスケジュールとゲームとYouTube時間
我が家の現在の平日のスケジュールと小学生のゲーム時間です。
時間 | 予定 |
15時半〜16時半 | 小学生の息子帰宅、宿題や勉強 |
15時半(もしくは16時半)〜18時半 |
お友達とゲームやYouTube、遊びに行く、習い事 ※月、水、金は17時から習い事 |
18時半〜20時 | お風呂、夕食、テレビ、歯磨き
※テレビは面白いテレビがある日だけを選んで見せています |
20時 |
カルタ・オセロなどのボードゲーム、読書 |
21時(もしくは21時半) | 就寝 |
平日の習い事のない日は、ゲームやYouTubeを2時間程度することもありますが、習い事がある日は1〜1時半程度しています。
休日は少し長くなりがちで4時間くらいはしています。
学年があがって、帰宅時間が遅くなったり、公園にお友達と行くようになり、少しずつゲームの時間は減ってきているように思います。
我が家のゲーム時間を減らすための工夫として、寝る前は、家族でテレビ、絵本、カルタなどのゲームを楽しんだり、休日は、お友達を誘って公園に行ったり、プールや海に行くなどゲーム以外の楽しいことをするように心がけています。
小学生のゲームのルールを決める時のポイント
1.子どもと一緒にルールを決める
親が勝手に決めたルールは約束ではなく、指示命令です。
子どものためを思って、時間を制限したとしても、反発しているのではないでしょうか?
我が家では、長時間のゲームが目に良くないことや喧嘩するのでママパパはそういうのは好きじゃないよと話したうえで、子どもたちに休日にゲームをする時間を決めてもらったところ、4時間となりました。
Switchのアラーム設定を利用し、親が口頭で口うるさく管理するのではなく、子供たちが心理的にやめやすいようにしています。
2.ゲームを制限する代わりに子どもの心の要求を満たすことを心がける
佐々木正美さんの著書にある通り、子どもが親から見て好ましくない「もの」や「こと」を求めているときは、心が満たされていない時のようです。
親が一方的にゲームを制限するのではなく、子どもたちの心の要求に寄り添っていくことが大事なようです。
何を与えてもよい
人間には、心の底から欲求する「もの」や「こと」で、不要なものなどのないのです。不健康で不自然なものの要求が大きいときには、健康で自然なことが与えられてこなかったという事実が、必ず背後に隠れているものです。
ですから、子どもが求める「もの」や「こと」で与えていけないものはめったにありません。子どもの心身が要求していることは、究極のところ必要なことなのです。
親から見て好ましくない「もの」や「こと」を求めているように思えたら、日々の会話や手作りの食事など、本来与えられるべきものが不足しているはずだと考えて対処してあげてください。
そのうえで、ゲーム機などを与えて問題が生じたら、会話の中で要求を伝えていけばいいのです。
(はじまりは愛着から一部抜粋)
参考書籍:はじまりは愛着から〜人を信じ、自分を信じる子どもに〜
子どもの心の要求に寄り添えるように、ママの心の余裕を作ろう!
子どもの要求に応えてあげたくても、ママに心の余裕がなければ、応えてあげることができません。
家事の時間を減らしたり、夫婦仲を改善していくことで、イライラが減り、ママの心の余裕が生まれるはずです。
まずは家事を楽にする仕組みから取り組んでみてくださいね!
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家事が楽になる仕組みの作り方
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